医師の働き方

どの科が儲かる?診療科別の医師の給与を考察

私はこれまで様々な診療科で仕事をしてきた。色々な診療科に身を置くことで、科ごとに待遇がかなり違うということがわかった。ここでは診療科別に給与を比較し、考察する。

給与は需要と供給の度合で決まる

2021年6月現在、全国的にワクチンの接種案件が一気に増えた。急に医師を確保しなければならない状況に陥ったため、医師を確保できない機関は医師の待遇を一気に引き上げた。結果として、ワクチン接種バイトの待遇が急騰するという事態に陥った。

上記は先日私自身がマッチングしたワクチンの案件であるが7時間×時給2.5万円の日当17.5万円の案件である。その前は16万円の案件にも行かせていただいた。現状で周りを見渡してみると日当12万円(時給1.5万円ほど)が相場で、急募など特別な理由がつくと日当15~16万円(時給2万円クラス)以上にあがる印象である。

Dr.G

フリーランスとして働いてきた経験からすると経験不当の案件でこの額は破格である

通常時給1万円~1.5万円程度であることが多い。私自身も行ったことのあるアルバイトでの最高日当は14万円だったので、最高を更新することとなった。

今回のようなケースは需要過多が原因であるが、このように需要と供給のバランスでいくらでも給与は変動するということである。

雇える医師が多ければ給与は下がり、雇える医師が少なければ給与は上がる。

この原則のもと、診療科ごとに給与相場は変動すると考えられる。

医師転職サイトをもとに診療科ごとの給与平均を算出

ベリ・マッチという医師求人・医師転職サイトがある。ここではベリ・マッチに掲載されている案件を診療科ごとに検索し、給与の平均値を算出する。地域によっては医師不足から高給で募集していることもあると考えられるため、医師数の多い東京都の案件に限定して調べることとする。また年収〇〇~××万円と記載があった場合は最低の〇〇の方で算出する。案件数が多い場合は最新のものから上位50件を平均する。

  • ベリ・マッチの案件で算出
  • 東京都の案件で検索
  • 記載されている最低年収で算出
  • 勤務日数に関してはここでは問わずに算出
  • 最新50件の平均値を算出

例えば消化器内科ではこのように検索する

全部で802件がヒットしたため、最新50件の平均値を算出する。

エクセルに直接手入力し、平均値を算出してもらう

尚、消化器内科の場合は 1309.36であった。最低年収として表示されたものを勤務日数も無視して算出しているため、これは平均年収を示しているわけではない。

あくまで他科との比較のための数値と考えてもらいたい。

診療科別の数値

上記手法で算出した診療科別の給与指数は以下のようになった。尚、血液内科や心臓外科など希少性と専門性の高い診療科は大きな病院での募集になると考え、数が少なく専門性が高いと思われる診療科に関しては除外している。

診療科名給与指数
一般内科1331
消化器内科1309
呼吸器内科1299
循環器内科1291
神経内科1330
内分泌内科1278
腎臓内科1277
一般外科1375
美容外科1828
精神科1484
眼科1432
耳鼻科1482
麻酔科1459
救急科1226
泌尿器科1447
皮膚科1449
産婦人科1556
小児科1398
放射線科1329
整形外科1423
平均値1400

給与調査のまとめと考察

考察としては以下のようになる。

  1. 美容外科がダントツで高給
  2. 精神科、眼科、耳鼻科、皮膚科などマイナー科は給与が高い
  3. マイナー科でもとくに産婦人科が高い

私自身の体感と比較しても大きく乖離のある結果ではなかったためある程度、参考になるかと思う。後期研修の診療科を検討している先生や、転科を検討している先生方の参考になれば幸いである。