医師求人サイト比較

民間医局の評判は?スポットで利用した実体験をもとに解説

民間医局といえば医師の仕事探しになくてはならない存在となっている。私自身がスポットのアルバイト案件を探す際にお世話になったこともあり、また逆に医療機関側として医師求人をお願いしたこともある。今回はそんな民間医局に関して、徹底解説していきたい。

民間医局は1997年に設立された、医師専門のエージェントサービスを主体とする企業である。医師の転職支援、非常勤アルバイト紹介もさることながら、ドクターの方ならばほとんどの方が知っている「レジナビ」も運営している。また医賠責保険もとても有名だ。私自身も民間医局には沢山お世話になっているが、とても良いサービスを提供している。どんなところが良いのか、どんな特徴があるのか。評判はどうか。みていくこととする。

民間医局のメリット

民間医局を利用していて私自身が非常に良いと感じた部分は以下である。

  • スポット案件に強い
  • 地方案件に強い
  • 担当者の人柄が良い

スポット案件に強い

これはバイト医にとっては非常にありがたい話なのだが、スポット案件に強い印象がある。

自由診療系のアルバイトなど珍しい案件も他社に比べて多く見つかることが多く、私自身も良い案件を何度も紹介してもらっている。検索の絞り込み機能に「こだわり条件」というものがあるのだが、これが結構使える。

私は安くても楽な案件が好きなのだが、この場合は「ゆったり勤務」にチェックを入れることで絞り込んでもらえる。経験不当や専門医資格不問なども利用価値が高いだろう。

地方案件に強い

地域ごとに担当者が違うのだが、地方の担当者がしっかりと営業活動をしているせいか、地方案件に強いイメージがある。都内などはどのサイトも沢山案件があるのだが、地方で仕事を探す際に使っていた。地方と一言に行っても全国各地様々なので一概には言えないが、あなたの地域で活用できる可能性は大いにある。

担当者の人柄が良い

私は自分で利用する側に加えて、医療機関側としても担当者と関わったことがあるのだが、非常に人柄が良くコミュニケーションが円滑に進む。他業者では関わりたくないと思ってしまうような担当者に当たってしまうことも珍しくないが、民間医局の場合はどの担当者に当たっても良い印象だ。

こちらの求めていることをよく傾聴してくれて、それに合ったソリューションを提供してくれる。とても感じも良い。提供しているサービス自身も良いのだろう。

民間医局のデメリット

デメリットを挙げるとするならば、利用者は必ず面談をしなければならない点だろう。面談を完了さないとスポット案件の検索ができないシステムである。利用者側とすると正直めんどくさい。他に沢山メリットがあるので、ここは目をつぶるしかない。

民間医局の面接をうけた医師

こちらが指定する場所に担当者が来てくれる。時間は30分程度。長くても1時間もかからない内容だった。

逆に民間医局側はかなり医師を見ているといえる。医療機関側とすれば民間医局から紹介されてきた医師は他社にくらべて良質なケースが多く、これは民間医局が医師をしっかりと見ている結果ではないだろうか。医師側としては、民間医局に気に入られないと良い案件も紹介してもらえない。ブラックリスト入りすれば、紹介も受けられなくなってしまうだろう。

以下は民間医局から医療機関側に送られたメールの内容の一部抜粋である

補足事項の欄にドクター自身の人柄や印象などが記載してある。おそらく面談時に担当者が記入しているものと思われるが、ドクターのことをよく観察している。実際に派遣されてきた医師は、このコメントに相違ない方が多く、かなり信用できる内容といえる。

医師賠償責任保険はバイト医必須

民間医局の特徴として非常勤医師でも加入できる医賠責保険である。

常勤医師であれば、常勤先に医療機関がある程度守ってくれるが、アルバイトのみで生計を立ているような場合は、医療訴訟に対する防御策が無い。10人に1人の割合で、医師は医療訴訟に巻き込まれるというのが最近のデータである。

患者側が弁護士を立ててのトラブル事例(同僚や部下の事例も含む)に巻き込まれた医師の割合が、過去5年で9.8%にも達することが、本誌調査により明らかになった。近年、医療訴訟に参入する弁護士が増加しており、同様の経験をする医師が今後増える可能性がある。

医師の1割が「患者側弁護士の来訪」を経験 / 日経メディカルより

アルバイト医師は非常にコスパの良い働き方であるが、その分リスク背負っているともいえる。アルバイトのみで活動されているような方は必ず加入するべきである。

民間医局の特徴まとめ

以上まとめると、民間医局はスポット案件・地方案件に強く、空いている日を埋めたいような場合に向いている。ラクで希少な美容案件などを掴めることもある。面談必須なのは時間がとられてしまうが、よりよい人材を医療機関に提供するためと考えられる。非常勤医師が加入できる医賠責保険は民間医局にしかないので、アルバイト医師は加入するべきである。