医局をやめる方法

医局を辞めて後悔した人はいない

私はこれまで合計2回医局を辞めている。辞め方云々はおいておくとして、辞めた結果、自由な時間は数倍になり、収入も数倍になった。2回とも、辞めた結果、人生はよりよいものになった。

ブログ管理人

医局を辞めた後に後悔することがないのか、迷っている方の参考になればと思う。

医局を辞めるメリット

医局を辞めることによるメリットとは?このサイトを読んでいるということは、あなたは少なからず医局を辞めることを考えていると思う。なので医局を辞めたらどんなに自由な世界が待っているかが想像できるだろう。

  • 収入が”圧倒的”に増える
  • 時間外労働が減る
  • 土日にしっかりと休める
  • 雑用が無くなる
  • 無駄な付き合い、めんどくさい人付き合いが無くなる

収入が”圧倒的”に増える

年収ベースでいうと倍以上になるケースも珍しくない。大学からの平医局員の給与は300万円~600万円程度であることが多いが、医局以外の勤務先に努めることでスキルにもよるが週5フルに勤務すれば年収1,800万円以上は到達するのが普通である。医局を辞めて収入が下がった人はほとんどいないはずである。

時間外労働が減る

医局に努めていると定時に帰れることはほとんどないのではないか。急患の対応であったり、緊急手術が入ったり、入院患者の急変に対応したり、外来が長引いてしまったり・・・。それに対してほとんど残業代は支払われない。一方で、医局を抜け出すとほとんど時間外労働はない。万が一あったとしても多額の残業代が支払われる。私が勤めていたところでは時間外労働では10,000円~20,000円/時 の残業代が支払われていた。

土日にしっかり休める

医局に努めていると土日にしっかりと休める人はほとんどいないのではないか。当直が入ってしまったり、入院患者の対応があったり。土日に病院に呼ばれるのは多くの医師が経験しているだろう。医局を辞めれば敢えて土日に仕事を入れない限り、完全に休めることがほとんどである。

雑用が無くなる

医局にいるとどうしても雑用が多くなる。自分が本当にやりたいこと以外の仕事が多すぎるのだ。それもかなりの時間が割かれてしまうことが多く、かなり消耗してしまうだろう。医局を辞めるとそんな無意味な雑用からも解放される。

無駄な付き合い、めんどくさい人付き合いが無くなる

大きな組織にいると、人付き合いがついて回る。嫌な上司と一緒に仕事をしなくてはならなかったり、めんどくさい下の世話をしなくてはならなかったり。行きたくない飲み会に行かなくてはならないこともあるだろう。医局を辞めればそのようなことは一切ない。

医局を辞めると多くのお金と時間が手に入るだろう。人生にとってお金はとても大切だし、お金以上に時間は大切だ。一度きりの人生で大切なものを医局に搾取されている事実は紛れもない事実である。

教授クラスに出世すれば違った世界が開けるかもしれない。しかし、教授になれるのはごく一部の人間にとどまる。そのために10年以上の大切な時間を注ぐのに見合ったリターンがあるかというと、非常に疑問である。

医局を辞めるデメリット

医局を辞めるメリットはとても多いが、どんなデメリットがあるのかという部分か気になるところであると思う。医局を2度辞めたことのある私が考えるデメリットは以下のようなものである。

  • インプット・アウトプットの機会が減る
  • 大学教授など出世の道から外れる
  • 寂しさを感じる

インプット・アウトプットの機会が減る

医局に属することの最大のメリットは自然に成長していけるところである。自然に最新の情報が入ってくるし、アウトプットの機会も必然的に多くなる。何も行動していなくても、自然と成長していける部分は医局のいい部分だ。辞めてしまうとそんな機会がなくなってしまう。

大学教授など出世の道から外れる

現在では大学教授になることの恩恵は少なくなってきており、大学教授を目指す人は減ってきているという。それでも名誉を欲する人は一定数いると思う。大学教授になることは最大の名誉であり、それを生きがいとする人もいるだろう。医局を辞めるとそんな出世の道から外れることとなる。

寂しさを感じる

医局にいるとめんどくさい付き合いも多いが、人付き合いが多い分、寂しくなることはない。同期のつながりや、先輩・後輩の付き合いなど、大事にするべき人もいることだろう。医局を辞めるとそんな人たちと疎遠になりがちである。私は一人でいる事が好きなので、さほど問題にならないのであるが、寂しがり屋のドクターにとってはデメリットであるかもしれない。

医局を辞めて後悔した人はいない

私の周りには医局を辞めた友人は沢山いる。辞めた後の働き方は様々であるが、ここで思いつく限り挙げていくと

ドクターA

スポットや定期非常勤で生活費を稼ぐフリードクター

ドクターB

医局を辞めフリーランス麻酔科医になったドクター

ドクターC

美容へ転科したドクター

医局を辞めた人たちを何人か知っているが、

全員「辞めてよかった」と言っている。

なぜこのようなことが起こるか?

医局は良い面もある。

何も考えなくても、最低限度の技術を持った一人前の医師になれるシステムは素晴らしい。しかしその一方で、沢山の時間お金を犠牲にしている。現在の医局制度は医局員から膨大の時間とお金を搾取している。

医局員が1カ月かけて稼ぐお金を、普通の医師がバイトで2日で稼いでしまうのである。

このような事実を納得できる人は少ない。

今の医局制度はあまりに理不尽すぎる。

今後少しずつ改善されていくかもしれない。しかし概して医療業界は古く世の中の流れに対して、変化が遅く、我々が生きているうちに労働環境が完全にホワイトになるとは考えにくい。

医局が自分に合っていると感じている方はそれで構わない。しかし、医局に所属していて今の環境に満足していないならば、医局を辞める選択肢を検討するのは良いことだ。

医局に入るためのビジネスは存在しないが、
医局を辞めるためのビジネスは存在している。

この理由がわかるだろうか?

入るのは実に簡単で、抜け出すのが難しい仕組みになっているからである。

医局辞めた人

医局を辞めて後悔した人はほとんどいない

この事実があなたの一歩を踏み出す勇気につながればと思う。

医局を辞める前に考えておくべきこと

医局を辞めて、どのような生活を目指しているのかを明確にしておくべきである。なんとなく辞めてしまっても十分に生活は成り立つが、時間にもお金にも余裕ができるので、本当にやりたいことや、生きがいなどを見失ってしまう。

医局やめた医師

医局を辞めた後にどうしたいのか?

明確な人生の目標を持っておこう。

  • 開業を目標に勉強する
  • 週3勤務で残りの時間は家族と過ごしたい
  • 医師以外の仕事に挑戦していきたい
  • とにかく稼いでしっかりとした貯蓄を作る

医局を辞めて何をしたいのかを明確にしておくことは大切だと感じる。そして医局を辞める前に、転職サイトに登録しておくとよい。登録するだけなら無料であるし、どんな求人があるのか把握しておくとよいだろう。辞めた後の働き方を想像できるはずだ。

王道ではあるが、エムスリーの医師転職サービスは、非常にオススメだ。

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医局を辞めて後悔した人はほとんどいない。医局を辞めるメリットはとても多く、人生を変えるきっかけになることだろう。安心して一歩、踏み出す勇気をもとう。