- これから開業医になりたいと考えているけど、不安が多い
- 医師が開業するメリット・デメリットを知りたい
- 自分は開業するべきなのか分からない
この記事を読むことで、上記のような悩みや疑問を解決することができる。
これから開業医になりたいと考えている人は多いだろう。しかしながら、開業はメリットだけでなくデメリットもあるため、不安を抱いている人も多いはずだ。
そもそも、開業するメリット・デメリットを把握できていない医師も少なくない。
そこで本記事では、医師が開業するメリット・デメリット、開業するべき医師の特徴について解説している。
それだけでなく、開業する際に医師の多くが悩むお金周りについても対策も紹介した。
これから開業医になりたいと考えている医師は、是非最後までご覧いただきたい。
医師が開業するメリット
それでは、医師が開業するメリットについて解説していく。
これから紹介するメリットが良いと感じるのであれば、開業医になる価値は十分にあると言えるだろう。
収入が青天井になる
勤務医は基本的に給料が固定で決まっているため、稼げる収入に限界がある。
もちろん業績連動でボーナスなどが決まる病院・クリニックは、大きな収入が得られる可能性もあるが、正直かなり可能性は低いだろう。
病院・クリニックはできるだけ利益を残したいため、従業員に還元する給料・ボーナスは少なく抑えるように動く。
そのため、収入を大きく増やしたいと考えているのであれば、勤務医ではなく開業医がおすすめだ。
開業医であればお客さんが増えるだけ利益になるため、努力次第で収入を大きく上げられる。
それだけでなく、病院・クリニックを増院することができれば、収入をさらに上げることが可能だ。
これから稼ぎたいと考えている医師は、収入が固定で決まっている勤務医より、努力で収入を上げることができる開業医の方が良いといえるだろう。
勤務医は収入に限界があるが、開業医は収入を努力次第で大きく増やすことができる。
様々な知見が得られる
開業医になることで、様々な知見を得ることができる。
勤務医は基本的に働いている病院・クリニックの知見を基に行動するため、良くも悪くも考え方が偏ってしまう傾向がある。
しかしながら開業医は、他の病院・クリニックの医師と会話する機会も増えるため、様々な病院・クリニックの知見を持つことが可能だ。
もちろん勤務医でも職場とは違う病院・クリニックの人と積極的に関わったりセミナーに足を運べば多くの知見を得ることができるが、少ない休日にそれだけの努力をできる医師は決して多くないはず。
働きながら多くの知見を得られるのは、開業医の大きなメリットと言えるだろう。
開業医は医師業務だけでなく、様々なことを学ぶことができる。医師が開業して得た知識で、違う事業を展開する医師も少なくない。
節税ができる
勤務医は多くの収入を得られるというイメージを持っているが、節税ができないため支払う税金も非常に大きい。
そのため、収入は良いが手元に残るお金が少なくて悩んでいる医師も少なくない。
しかしながら、開業医は大きな収入を稼げる可能性があるだけでなく、節税対策で支払う税金を抑えることもできる。
そのため、開業医が勤務医と同じ収入でも手元に残るお金が大きく変わるということも珍しくない。
勤務医として働いていて、支払う税金が多くて悩んでいる医師は、開業医になって節税するのも選択肢の１つだろう。
開業医になることで勤務医と同じ収入でも、節税で手元に残すお金を増やすことができる。
失敗のリスクが低い
開業医は、他の業種・業態に比べると開業しても失敗するリスクが低い。
飲食店などは参入障壁が低くライバルも多いため、成功する人は非常に少ない。それだけでなく、大きな初期費用も必要になるため、失敗した後のリスクも大きいと言えるだろう。
しかしながら、開業医はライバルが他業種・他業界に比べて少ないだけでなく、初期費用も抑えて開業できる。
他の業種・業態に比べて開業しやすいのは、医師の大きなメリットと言えるだろう。
もちろん医師でも開業するリスクはあるが、失敗のリスクは他の業種・業態に比べると低い。
裁量権が多い
開業医は勤務医と違って裁量権が多いため、自分で意思決定できる。
例えば、休日などは上司に相談しなくても自分の好きなように取ることが可能だ。
他にも、自分が得意な分野だけで仕事できる。
裁量権があることで、自分が好きなように働くことができるため、仕事によるストレスもそこまで大きく受けることはない。
勤務医で裁量権が少なくストレスが溜まっている医師は、開業するのも選択肢の１つだろう。
自分の好きなように自由に働くことができるのは、開業医のメリット。
人間関係のストレスが減る
開業医は1人で働くことができるため、人間関係のストレスを大きく減らすことが可能だ。
もし1人で運営するのが難しいのであれば、家族などを受付に立たせるのも選択肢の１つだろう。
また、誰か採用するとなった場合も、自分と気が合う人だけを採用することができる。
勤務医で人間関係に悩んでる人は、開業の選択肢も持っておいて良いだろう。
もし人間関係の悩みを持っているが、開業するのが怖いという医師は、転職することをおすすめする。
転職することで、人間関係をリセットできるため、自分が働きやすい雰囲気の職場で勤務することが可能だ。
開業医は採用などを自分でできるため、好きな人と働くことで人間関係のストレスを解消できる。
休みなどを自由に取れる
開業医は自分で好きなように休みを取ることができるため、プライベートの時間も大切にしやすい。
勤務医は多くの病院・クリニックが医師不足のため、激務になってしまう傾向がある。そのため、なかなかプライベートの時間を確保することができない。
開業医であれば休日を自分で設定できるだけでなく、何かあっても緊急で病院・クリニックの営業を休むことが可能だ。
もちろん緊急で休みを増やしすぎると病院・クリニックの印象が下がるが、そこまで多くなければ経営に影響が出ることはないだろう。
従業員を雇えば、人件費は発生するがあなたが働かなくても収入を作ることができるため、利益を残せる売り上げがあるなら採用を強化するのも良いだろう。
医師が悩むプライベートの時間の確保ができるのは、開業医の大きなメリットだと言える。
開業医は採用・経営などが上手くいけば、プライベートの時間を確保しやすくなる。
医師が開業するデメリット
それでは、医師が開業するデメリットについて解説していく。
メリットとデメリットを把握して、開業するべきなのか判断して頂きたい。
採用に困る
医師の中で事業を大きくするために、従業員を雇いたいと考える人も出てくるだろう。
しかしながら、医師は人手不足のため、採用に困っている病院・クリニックも少なくない。
従業員を採用して病院・クリニックを始めたいと考えている人は、どのようにして採用に力を入れるのか事前に検討しておくことをおすすめする。
特にある程度の規模になったタイミングで採用に困ると、閉院しなければいけなくなる可能性もあるため注意が必要だ。
医師はそもそも人が少ないため、採用に困っている病院・クリニックも多い。
初期費用が必要になる
これから開業する医師は、初期費用が必要になるため貯蓄をしておかなければいけない。
病院・クリニックを作る際に、初期費用は規模によって異なるが、最低でも2000万円以上は必要になるだろう。
しかしながら、医師でも2000万円を貯蓄するのは難しいはずだ。
もしこれから病院・クリニックの開業を考えているのであれば、融資の利用をおすすめする。
開業医は信頼が高く融資を受けるのはそこまで難しくない。
基本的には初期費用の3分の１の費用を持っていれば融資を受けることができる。
例えば初期費用が2000万円必要であれば、600万円の初期費用があれば融資に通る可能性が高い。
病院・クリニックの開院には大きな初期費用が必要になるため、融資などを上手く活用して資金調達が必要になるということを覚えておいて頂きたい。
開業医は初期費用が必要になるが、資金調達は他の業種・業態に比べると成功しやすい。
医師以外の業務も多い
開業医になると、医師以外の業務も増えるため仕事が忙しくなる。
勤務医の時には受付・看護師がやってくれていた業務も、自分で行わなければいけなくなる人もいるだろう。
もちろん人材を採用すれば問題ないが、開院してすぐはリスクが大きいため、そこまで従業員を雇えないケースが大半のはずだ。
他にも経理作業や税金対策なども、税理士を雇わなければ自分で対応しなければいけない。
外注すれば自分の業務に集中できるが、外注費が発生するのは、開業医のデメリットだと言えるだろう。
ある程度の利益が出るまでは外注に頼ることができないため、医師以外の業務もしなければいけない状態になる可能性があると覚えておいて頂きたい。
勤務医は医師業務に集中することができるが、開業医は医師業務以外にも様々な仕事をしなければいけない。
赤字になる可能性もある
勤務医は働けば給料が入ってきて、仕事に関する支出は発生しないため赤字になることはない。
しかしながら、開業医は患者さんが来なければ利益を作ることができないため、家賃や人件費の支払いで赤字になる可能性は十分に考えられる。
赤字になっても医師であれば、再就職やフリーランスとして働いてお金を返すことは可能だが、それでもリスクはあると言えるだろう。
リスクなく普通の生活をしたいのであれば、開業医ではなく勤務医をおすすめする。
リスクを負ってでも大きな収入を得たいと考えているのであれば、開業医を目指すのも良いだろう。
ただ、開業医になるなら集客戦略などを立てて、勝てる見込みができたタイミングで始めることをおすすめする。
開業医の最大のデメリットは、赤字になってしまうということなので、ある程度の自信ができてきてから開業することをおすすめする。
税金関係の知識がいる
開業医の大きなメリットは、節税することで支払う税金を抑えられるという点だろう。
しかしながら、税金関係の知識がなければ勤務医より大きな税金を支払わなければいけなくなる。
自分で経理関係の業務をしなければいけないのは、開業医の大きなデメリットだと言えるだろう。
しかしながら、しっかりと対策すれば勤務医より支払う税金を大きく抑えることができる。
経理関係の知識がないのであれば、税理士を雇うのも選択肢の１つだろう。
税理士を雇うことで経理作業を全て外注することが可能だ。現在は数万円という安い外注費で業務をしてくれる税理士も多いため、開業を考えているのであれば無料相談を受け付けている税理士に話を聞いてみることをおすすめする。
開業医は税金関係の知識を持っているのかどうかで、支払う税金の出費が大きく変わる。
自分で老後の貯蓄をしないといけない
勤務医は退職金や保険などで老後に一定の資産を得ることができる。
しかしながら、開業医は自分で貯蓄をしなければ、退職金がないため老後の生活に影響が出る可能性が高い。
保険に関しても自分で加入していないと、必要最低限しか受け取ることができない。
これから開業医を目指すのであれば、老後の資産構築も考慮しなければいけないと覚えておいて頂きたい。
勤務医は大きな退職金を受け取ることができるが、開業医は自分で老後の貯蓄をしないといけない。
開業するべき医師の特徴
今までの記事を読んで、開業するべきなのか悩んでいる医師も多いだろう。
そこで、開業するべき医師の特徴について解説していく。これから紹介する特徴に当てはまるのであれば、開業してみるのも良いだろう。
コミュニケーション能力がいる
コミュニケーション能力は、患者さんを継続的に獲得するために必須のスキルだ。
①笑顔がなく話しづらい医師
②笑顔で真剣に話を聞いてくれる医師
上記であれば、患者さんは②の医師がいる病院・クリニックに通うだろう。
新規の患者さんは広告などで獲得しなければいけないが、継続的に来院してくれるかどうかは医師の対応が非常に重要になる。
継続して病院・クリニックを運営していくには患者さんを多く呼ばなければいけないため、医師のコミュニケーション能力は必須のスキルと言えるだろう。
開業医は自分で患者さんを集めないといけないため、医師業務のスキルだけでなくコミュニケーション能力なども必要になる。
ある程度の経験を積んでいる
どれだけコミュニケーション能力があったとしても、スキル・経験がない状態で開院するのは非常に危険だ。
開業したら全て自己責任になるため、何か患者さんに合った際に病院・クリニック側に損害賠償が求められるケースも少なくない。
安心して病院・クリニックを運営するには、ある程度の経験を積んだ段階で開業することをおすすめする。
医師業務は人の命を扱う非常に責任のある仕事になるため、ある程度の経験を積んだ段階で開業することをおすすめする。
リスクを取っても収入を上げたい
リスクを取ってでも大きな収入を得たいのであれば、開業医をおすすめする。
勤務医では年収の相場が1000万円～1500万円程度となっているが、開業医であれば3000万円以上の収入を得ることも可能だ。
赤字になるリスクなどはあるが、他の業種・業態に比べると可能性は引くため挑戦する価値は十分にあるだろう。
勤務医やフリーランスは稼げる金額に限界があるため、リスクを取ってでも収入を上げたい医師は開業医になるべき。
医療業務以外の仕事も経験したい
医師業務以外の仕事も経験したいのであれば、開業して医師とは違う仕事をするのも選択肢の１つだ。
しかしながら、いきなり未経験の業界で開業するのは失敗リスクが多いためおすすめしない。
最初は医師業務をしながら、副業などで少しづつ自分の興味のある仕事を始めることをおすすめする。
飲食店の経営などであれば、フランチャイズ経営でノウハウを借りながら始めるのも選択肢の１つだろう。
開業することで自分の好きな仕事ができるのはメリットだが、いきなり医師業務をやめるのはリスクが高いため注意が必要だ。
医師の開業は病院・クリニックだけでなく、他の業界でビジネスを始めることもできる。
開業する医師の多くが悩む経理関係については？
開業する医師の多くが悩むポイントとして、経理関係の業務がある。
例えば税金対策などは、知識のない状態で行うと脱税などに該当して罰金で支払いが増える可能性も十分に考えられる。
他にも事業を継続・拡大するために資金調達で融資を受けたいと考えていたとしても、経営回りの知見が無ければ融資を受けられる可能性は低くなってしまう。
これから開業したいと考えているが、経理周りの不安を抱いているのであれば、税理士と顧問契約することをおすすめする。
税理士と顧問契約することで、税金に関する様々なアドバイスを受けることができるため、支払う税金を最小限に抑えることが可能だ。
それだけでなく、資金調達に強い税理士であれば、融資を受けるための様々なサポートを受けることができる。実際に、融資成功率が９０％を超えている税理士も少なくない。
これから病院・クリニックを開業して経営していきたいと考えているのであれば、税理士は雇っておいて損はないと言えるだろう。
開業医は経理業務などを自分で対応しなければいけないが、専門的な知識がないとトラブルになる可能性もあるため、税理士と顧問契約するなども選択肢の1つ。
まだ開業するのが不安だと感じる医師は？
これから開業医になりたいと考えているのが、現在の状態で開業して上手く経営できるのか不安を抱いている医師も多いだろう。
もし開業するのが不安だと感じるのであれば、まだ勤務医やフリーランスで経験を積むことをおすすめする。
開業することで収入を大きく増やせる可能性もあるが、赤字になって生活に支障が出てしまう可能性も０ではない。
開業を検討しているのであれば、自信を持てる状態になってから始めた方が良いだろう。
まだ開業することが不安だと感じる人は、転職エージェントや求人サイトで開業する知識・スキルが身に付く職場で働くことをおすすめする。
まだ開業することが不安なのであれば、開業するためのスキル・知識を得られる職場に転職して働いた方が良い。
まとめ
本記事では、下記のような内容で解説した。
- 医師が開業するメリット・デメリット
- 開業するべき医師の特徴
- 開業する際に医師の多くが悩むお金周りについても対策
これから紹介するメリットが良いと感じるのであれば、開業医を目指すのは非常におすすめだ。
- 収入が青天井になる
- 様々な知見が得られる
- 節税ができる
- 失敗のリスクが低い
- 裁量権が多い
- 人間関係のストレスが減る
- 休みなどを自由に取れる
これから開業するのであれば、税金の知識を得て節税などで資産を守らないといけない。
税金関係の知識がない状態で開業するのであれば、税理士と顧問契約することをおすすめする。
まだ開業する自信を持っていないのであれば、転職などで開業できるスキル・経験を積める職場で働くことをおすすめする。
転職エージェントを利用することで、エージェントから自分に合う条件の職場の紹介を受けることができる。それだけでなく、転職活動などのアドバイスを受けることが可能だ。
求人サイトを利用することで、最新の求人情報を簡単に見ることができる。大手の求人サイトであれば、自分の条件に合う職場を検索窓から手軽に探すことが可能だ。
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