医師国家試験と現実との違い

というのは時々感じることがある。

国家試験的には間違いなくこうだけど、

実際はどうも違うらしいということ。

 

最近だと救急外来で

便宜上、多用される傾向にある診断名「急性胃腸炎」

医師国家試験的にはこれに下痢止めは禁忌肢だった。

菌の排泄が遅延するからという理由だと記憶しているが、

俺はそう思って、

これまで胃腸炎の処方に下痢止めは出してこなかった。

駄菓子菓子、実際の上級医の処方を見ると

どうやらそうでもないっぽい。

 

よくよく考えてみると自分自身も、

酷い胃腸炎の補液で、「腹痛ね」っといって、

抗コリン剤を混注することもある。

それも結局はやってることは同じだったりする。

 

腹部外科の人に聞いてみると、

実際にはそこは状況や症状など

様々なシュチエーションで変わってくるんで、

一概に 胃腸炎=下痢止め禁忌とも言えない部分があるとか。

下痢止めが胃腸炎を悪くする明確なエビデンスはないも言われた。

 

そもそも、その胃腸炎が

細菌性なのか、ウイルス性なのかによっても違いそうだし。

・・・難しい。

 

他にも思い当たる限りだと、こんなこともある。

 

医師国家試験においては、

誰に同意を得たらいいかという系統の問題では

鉄板で「患者本人」が間違いなく正解になる。

周りの家族がなんと言おうとも、

患者本人の意図が尊重させるべき。

・・・それが国家試験においても正解であるし、

自分自身もそれは間違いなく事実であると思う。

 

でも実際の現場では、これが

「家族の意向」

が尊重されるケースが多いように感じる。

 

例えば家族がDNRと言えば、基本的にはDNRの方針になる。

家族が本人にガンを告知しないでくれと訴えていれば、

基本的にはその方針に従うようにする傾向にある。

 

俺が末期ガン患者だとすれば、

絶対に隠さず告知して欲しい。

短い余命を普段とは違った生き方で過ごしたいって気持ちがあるから。

でもそれも、

家族の意向によってかき消されてしまう可能性があるのが現状。

 

治療方法の選択だって、

自分自身がムンテラ受けて、自分で決めたい。

自分の人生だから、自分で決めていきたい気持ちはある。

 

こんなことを書くと避難されそうだが、

家族の意向 > 本人の意向

となりがちなのは、

医療従事者にとっては必然的なことなのかもしれない。

患者の印象をあげることと、

家族の印象をあげることを比較した際に、

医療従事者が常に恐れている漢字二文字のリスクを考えれば

どっちに分があるかは一目瞭然だ。

 

何が言いたいかというと、

医師国家試験と現実で違うことは多々あるんだということ。

 

それはすなわち、

理想と現実の乖離

ということになるのかもしれない。

 

医師国家試験は理想で。

臨床は現実。

 

そんなことをふと考えていた

雪の積もる夜の話でした。

 

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“医師国家試験と現実との違い” への2件のフィードバック

  1. ふくろう より:

    駄菓子菓子、実際の上級医の処方を見ると
    どうやらそうでもないっぽい。

    駄菓子菓子・・・???

    誤変換、笑えました。

    • 大ふへん者 より:

      駄菓子菓子、その誤変換は敢えての誤変換。漢字5文字で笑いが取れるので昔から多用してます。

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